岐阜県の冬に備える外構対策|凍結・雪害から住まいを守る方法

岐阜県では毎年12月から2月にかけて、凍結や降雪によって外構設備に深刻なダメージが発生します。気象庁のデータによると、岐阜市の1月は平均気温4.6℃、最低気温は0.7℃まで下がり、月間降雪量は14cm、最深積雪は10cmに達します。こうした厳しい冬の気候条件下では、何も対策をしないと外構工事で施工したコンクリートにひび割れが生じたり、水栓設備が破損したり、カーポートが倒壊する危険性があります。本記事では、岐阜県本巣市を拠点に外構工事を手がける株式会社協進建設が、冬に備えた効果的な外構対策を詳しく解説します。
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株式会社協進建設は岐阜県本巣市に拠点を構え、外構工事・造成工事・舗装工事を専門に手がけています。代表取締役の安江基宏は一級土木施工管理技士の資格を持ち、18歳でこの業界に入ってから20年以上の経験を積んでいます。岐阜県を中心に東海3県で活動し、土木工事から外構工事までワンストップで対応できる体制を整えています。
岐阜県の冬季気候と外構への影響
岐阜県の冬季平均気温と降雪量
岐阜県の冬季気候は、外構設備にとって厳しい環境を作り出します。気象庁の平年値データによると、岐阜市における冬季3ヶ月間の気象条件は以下の通りです。
これらのデータから、岐阜県では1月が最も厳しい冬季条件となり、最低気温が0℃近くまで下がることで凍結のリスクが最も高まることがわかります。また、降雪量の合計は冬季で33cm、最深積雪は10cmに達します。
凍結・融解が外構に与える損傷メカニズム
外構設備が冬季に受けるダメージの主な原因は、凍結と融解の繰り返しです。水は凍ると体積が約9%膨張する性質があります。この膨張圧力が外構材料の内部で発生すると、以下のような損傷を引き起こします。
コンクリートのひび割れ
発生原理:コンクリート内部の毛細管に浸入した水分が凍結し、膨張圧力で内部構造を破壊します。
症状:表面のスケーリング、ひび割れ、欠損が進行します。
配管の破裂
発生原理:水道管内の水が凍結し、氷の体積膨張により管を内側から圧迫します。
症状:配管接続部の破損、水栓柱本体のひび割れ、漏水が発生します。
舗装材の浮き・剥離
発生原理:路盤や基層内の水分が凍結膨張し、舗装材を押し上げます。
症状:インターロッキングブロックの浮き、アスファルトの段差形成が起こります。
凍結対策が必要な外構箇所と施工方法
駐車場・アプローチの排水設備と凍結対策

冬季の外構で最も注意が必要なのは、排水設備の凍結です。排水溝や雨水桝が凍結すると、融雪水が流れず、路面に氷膜を形成して転倒事故の原因となります。
排水溝や雨水桝の設計では、水が溜まらないよう適切な勾配を確保することが基本です。最低でも1%、できれば2%以上の勾配を設けることで、水が滞留せず凍結リスクを低減できます。
排水設備の凍結対策として、以下の施工方法が効果的です。
適切な位置への排水溝設置が最も重要です。駐車場やアプローチでは、雨水や融雪水が自然に流れる低い位置にグレーチング付き排水溝を配置します。特に建物際や敷地境界付近は水が溜まりやすいため、重点的に排水計画を立てます。
排水溝の深さは、凍結深度を考慮して設計します。岐阜県の準寒冷地域では、排水管の埋設深度を50cm以上確保することで、管内の水が凍結しにくくなります。また、排水管には適切な勾配(1/100以上)を設け、水が滞留しない構造とします。
U字溝やグレーチングは、落ち葉やゴミが詰まらないよう定期的な清掃が必要です。冬季前には特に入念に清掃を行い、降雪後も速やかに雪や氷を取り除きます。詰まったまま凍結すると、排水機能が完全に失われます。
駐車場やアプローチの表面仕上げも凍結対策に影響します。表面を粗面仕上げにすることで、凍結時の滑り止め効果が得られます。刷毛引き仕上げやスタンプコンクリート仕上げは、通常の金鏝仕上げより滑りにくく、冬季の安全性が向上します。
土間コンクリート・舗装面の凍害対策

駐車場やアプローチのコンクリート舗装は、凍害により表面劣化が進行します。適切な施工と材料選定で、長期的な耐久性を確保できます。
耐凍害性の高いコンクリート配合を使用することが基本です。AE剤(空気連行剤)を添加したコンクリートは、内部に微細な気泡を含むため、凍結時の膨張圧力を吸収できます。水セメント比を50%以下に抑えることで、コンクリートの緻密性が高まり、水分浸透を防ぎます。
適切な勾配と排水計画も重要です。表面に水が溜まらないよう、1%以上の勾配を設けます。特に建物際や低い箇所には排水溝を設置し、融雪水が速やかに排水されるようにします。
施工時期の選定も凍害対策に影響します。コンクリート打設後の養生期間中に凍結すると、硬化不良を起こします。気温が5℃以上の日が続く時期を選び、打設後は最低7日間、できれば28日間は凍結から保護する養生が必要です。
雪害から外構を守る設計と設備
カーポート・ガレージの耐雪強度選定
カーポートは積雪による倒壊リスクが高い外構設備です。岐阜県では年間最深積雪が10cm程度ですが、近年の異常気象により想定を超える大雪が降る可能性があります。
一般地域用カーポートの耐積雪強度は20cmですが、これは降ったばかりの新雪を基準としています。雪が積もって圧縮された「しまり雪」や、融解と凍結を繰り返した「ざらめ雪」は、新雪の3倍以上の重量になることがあります。このため、岐阜県でも耐積雪強度30cm以上のカーポートを選択することが推奨されます。
片流れタイプのカーポートには補助柱(サポート柱)を取り付けることで、積雪強度を高めることができます。補助柱は着脱式のものが人気で、雪のシーズン以外は取り外せます。取り付けは屋根の梁にフックをかけ、地面に固定用の金具を設置する方法が一般的です。
積雪時の雪下ろしは、カーポートの耐積雪強度に達する前に実施することが重要です。専用の雪下ろし棒を使用し、カーポートの上に乗らないように注意します。また、お湯や水をかけて雪を溶かす方法は避けるべきです。周囲の気温が低い中で水をかけると雪が凍結し、さらに重量が増して状況が悪化する可能性があります。
融雪・排水設備の設置ポイント

積雪量が多い地域や、雪かきの労力を軽減したい場合には、融雪設備の導入が効果的です。岐阜県では大規模な融雪システムは必要ありませんが、駐車場入口やアプローチなど重点的に対策したい箇所への部分的な設置が現実的です。
電気式融雪マットは、駐車場の特定エリアに設置できるコンパクトな融雪装置です。電熱ヒーターを内蔵したマットを舗装下に埋設し、降雪センサーと連動させて自動運転します。設置面積が限定的であれば、ランニングコストも抑えられます。
地中熱利用融雪システムは、地下の安定した温度を利用する省エネルギー型の融雪方法です。地中に熱交換器を設置し、不凍液を循環させて路面を加温します。初期費用は高額ですが、運転時は循環ポンプの電力のみで済むため、長期的なランニングコストは低く抑えられます。
融雪装置を設置しない場合でも、排水計画は重要です。融雪水が適切に排水されないと、夜間に再凍結して転倒事故の原因となります。グレーチングや排水溝を戦略的に配置し、水の流れを制御します。
フェンス・ブロック塀の雪対策
積雪荷重に耐える基礎構造
フェンスやブロック塀は、積雪による横方向の荷重を受けます。特に風を伴う降雪では、フェンスの片面に雪が吹き溜まり、大きな圧力がかかります。
ブロック塀の基礎は、凍結深度以下まで掘り下げることが基本です。岐阜県の準寒冷地域では、基礎底面を地表から50cm以上の深さに設置します。これにより、地盤の凍結膨張による基礎の浮き上がりを防ぎます。
基礎の幅と深さは、塀の高さに応じて適切に設計します。高さ1.2m以上のブロック塀には、控え壁の設置が必要です。控え壁は塀に対して垂直方向に突き出した補強壁で、横方向の荷重に対する抵抗力を高めます。
鉄筋の配筋も重要です。ブロック塀には縦筋と横筋を適切に配置し、基礎コンクリートにしっかりと定着させます。縦筋は80cm間隔以下、横筋は各段ごとに配置することで、構造的な一体性を確保します。
屋根雪の落雪対策
建物の屋根から落ちる雪は、外構設備に深刻なダメージを与える可能性があります。落雪の衝撃でフェンスが倒壊したり、カーポートが破損する事故が毎年発生しています。
カーポートや物置は、建物の屋根から雪が落ちてくる場所への設置を避けるべきです。やむを得ず設置する場合は、屋根雪止め金具の設置や、落雪範囲を考慮した配置計画が必要です。一般的に、屋根の軒先から1.5〜2m程度の範囲は落雪危険ゾーンとして考慮します。
雪止めネットや雪止め金具を屋根に設置することで、落雪を防止できます。ただし、雪止めにより屋根上の積雪荷重が増加するため、建物の構造耐力を確認する必要があります。
冬季の定期点検とメンテナンス
外構設備の日常点検項目
冬季は外構設備に負担がかかる時期です。定期的な点検により、早期に問題を発見して対処すれば、深刻なトラブルを回避できます。
水まわり設備
点検項目:水栓柱の水抜き機能確認、配管の保温材状態、蛇口パッキンの劣化チェック
対応:不凍水栓柱の動作テスト、断熱材の交換、パッキン交換を実施
舗装面
点検項目:ひび割れの進行確認、排水機能の状態、目地の損傷チェック
対応:ひび割れ補修、排水溝の清掃、目地材の充填を実施
カーポート
点検項目:支柱の傾き、屋根材の固定状態、積雪量の確認
対応:雪下ろしの実施、補助柱の取り付け、雨樋清掃を実施
塀・フェンス
点検項目:ブロックのひび割れ、フェンスの緩み、基礎の浮き上がり
対応:ボルトの増し締め、ひび割れの補修、傾きの修正を実施
日常点検は週に1回程度の頻度で実施することが理想的です。特に寒波が予想される前日や、大雪の予報が出ている際には、重点的に点検を行います。
降雪時・凍結時の緊急対応
降雪や凍結が発生した際には、速やかな対応が被害を最小限に抑えます。
降雪後は速やかに雪かきを行い、外構設備への積雪荷重を軽減します。特にカーポートは耐積雪強度の70%程度の積雪量で雪下ろしを実施することが推奨されます。例えば耐積雪30cmのカーポートであれば、20cm程度積もった段階で雪下ろしを行います。
排水溝や雨樋は、落ち葉や雪で詰まりやすくなります。降雪後は清掃を行い、融雪水がスムーズに排水されるようにします。排水が滞ると、凍結して氷の塊となり、排水機能が完全に失われます。
厳しい寒波が予想される夜間は、水栓の水抜き操作を確実に実施します。不凍水栓柱であっても、水抜き操作を忘れると凍結する可能性があります。寝る前に必ず水抜きを行う習慣をつけることが大切です。
万が一、配管が凍結してしまった場合は、無理に蛇口を開けないようにします。内部のパッキンが破損し、解凍後に水が止まらなくなる可能性があります。また、熱湯を直接かけると熱膨張で破損するため、タオルを巻いてぬるま湯をかけるか、自然解凍を待つことが安全です。
冬季外構工事のタイミングと費用目安

冬対策工事の最適な施工時期
冬季対策工事は、本格的な寒さが到来する前の9月から11月が最適な施工時期です。この時期であれば、コンクリート工事の養生期間も十分に確保でき、気温も施工に適しています。
不凍水栓柱の設置や配管の凍結対策は、地中を掘削する作業が伴います。地面が凍結してからでは掘削が困難になるため、遅くとも11月中には完了させることが理想的です。
カーポートの設置や交換工事は、比較的天候に左右されにくい工事ですが、基礎コンクリートの養生を考慮すると、やはり10月から11月が適しています。耐積雪カーポートは需要が高く、降雪シーズンに入ると納期が延びる可能性があるため、早めの発注が推奨されます。
ただし、冬季中であっても応急的な補修や対策工事は可能です。株式会社協進建設では、緊急の凍結対策や雪害対応にも迅速に対応しています。
冬季対策工事の費用と見積もり
外構の冬季対策工事の費用は、現場の状況、使用する材料、施工範囲によって大きく変動します。
駐車場やアプローチの排水設備改修では、既存の排水状況や地盤条件により費用が異なります。新規に排水溝を設置する場合は、掘削範囲や配管延長、使用するグレーチングの種類によって価格が変わります。
カーポートの耐積雪仕様への交換や補助柱の追加は、既存設備の状態によって工事内容が変わります。既存カーポートの撤去が必要な場合は、その処分費用も発生します。耐積雪強度が高いカーポートほど、使用する部材が太く本数も多くなるため、費用は上昇します。
コンクリート舗装の凍害補修は、損傷の程度と範囲によって費用が決まります。表面の軽微なひび割れであれば部分補修で対応できますが、内部まで損傷が進行している場合は、打ち替えが必要になることもあります。
まとめ
岐阜県の冬季は、外構設備にとって過酷な環境です。気象庁のデータによれば、1月の平均気温は4.6℃、最低気温は0.7℃まで下がり、月間降雪量は14cm、最深積雪は10cmに達します。こうした気候条件下で外構を長持ちさせるには、適切な冬季対策が不可欠です。
凍結対策では、不凍水栓柱の設置や配管の適切な埋設深度確保が重要です。岐阜県の準寒冷地域では、配管を地表から50cm以上の深さに埋設することが推奨されます。土間コンクリートには耐凍害性の高い配合を使用し、適切な勾配と排水計画を実施します。
雪害対策では、カーポートの耐積雪強度選定が鍵となります。岐阜県では耐積雪強度30cm以上のカーポートが推奨され、片流れタイプには補助柱の追加が効果的です。降雪後は速やかに雪下ろしを行い、耐積雪強度の70%程度の積雪量で実施することが重要です。
冬季対策工事は9月から11月が最適な施工時期ですが、冬季中の応急対応も可能です。株式会社協進建設では、一級土木施工管理技士の資格を持つ代表が、現場の状況を正確に診断し、最適な冬季対策をご提案します。自社施工により中間マージンが発生せず、適正価格での施工が可能です。まずはお気軽にご相談・お問い合わせください。
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